■ 何もない日にふらっとあげるのは好きかもしれない。


ー個人的なギフト体験から聞かせてください。


Funny Dress-up Lab(以下、Fxdul) もらうこともあげることもあんまりないですね。このあいだの母の日は、たまたま実家のほうに行く機会があったんでカーネーションだけ買っていきましたけど。それも毎年じゃない。でもそのときは誰も家にいなくて、僕も鍵を忘れてたんで、玄関のドアノブにカーネーションを引っ掛けて帰ってきた。後日、連絡きたときにその話をしたら、「ボーイスカウトの子かと思ってた」って言われた(笑)。「それオレだよ」って。たまにしかしないからあまり信用されない(笑)。あっ、でも、何もない日にふらっとあげるのは好きかもしれない。「これ、あの人に合いそうだな」っていうのを買っていったり。喜んでもらえたらいいな、笑ってもらえたらいいな、って気持ちで行くんですけど、(母親のように)会えなかったりする(笑)。


ー喜んでもらいたい、という出発点なんですね。


Fxdul もらうのは苦手ですね。超うれしいけど、それを超えるなんかをしたいなって思う。「したい派」ですね。


ー「THE GIFTER」というプロジェクトの話を聞いたときの
最初の印象はどうでした?


Fxdul 先がどうなるかわからない感じがおもしろいなと思った。ギフトなんだけど、「決まったものがない」じゃないですか。関わるアーティストによってできあがってくるものは変わってくるし、オーダーする人によっても変わってくる。そうやっていろんなものが無限大に広がってくるなって。その経過を一緒に参加して見てみたいと思いましたね。

ー作品に使用するドレスアップステッカーは、今やデッドストックとのことです。


Fxdul ミニ四駆自体は新しくなっているけど、それのためのドレスアップステッカーは現在生産されてない。限定版を抜きにすると59種類。それでストップしている。現代にドレスアップステッカーを作ったとしても、今って誰でもあれくらいのものは作れるようになってきてるんですよ。だから生産してもコストだけかかるから生産してくれない。ということでもう新しいものは生産されないだろうし、タミヤ自体にも在庫はもうない。市場に出てるだけ、なんです。だからおもちゃ屋さんにたまたま大量にあったり、オークションで見つけたりすると買い漁っています。

ーひとつの作品に対して、どれくらいの枚数を使用しているものなんですか?


Fxdul 前に映像作家とのコラボレート作品を制作したときに発覚したのが、レコードジャケット(315mm×315mm)にコラージュしていく作品で150~200枚くらいでしたね。
■ “影”の部分をすごい意識するようにはなった。

ーTHE GIFTERでは似顔絵や企業ロゴ、といった新境地を展開しています。

Fxdul コマッチャン(THE GIFTER代表、株式会社WATOWA代表の小松隆宏)から「似顔絵とか肖像画っておもしろいんじゃない?」って提案されたのが最初。僕ひとりだとその発想は思いつかなかった。そういった意味でも、作品の表現としても今までにない作品になるなって。今までは、作品を発表して、来てくれたお客さんがそれを購入する、という流れだった。それと違う作品の発表の仕方は今回が初めてだったんで、そこに対してどういうアプローチをかけたらいいか、どう着地させたらいいかは見えてなかった。そこはコマッチャンがいろいろ提案してくれて助かりました。

小松隆宏(以下、小松) 元々、「ギフトに似顔絵」って、ハッピーでいいなっていうのは思っていて。ただ、似顔絵や肖像画っていろんなアーティストがすでに描いたりもしていて、そことどう差異を見せるのか? というのは考えていた。ボンさん(Funny Dress-up Lab)が、作品のなかで顔にコラージュしているのは見ていたけど、それそのもので顔を作ったのは見たことなくて。単純にグラフィックとして好きだったから、あの感覚で似顔絵を作ったらどんなものになるのかな? っていうところから提案した。あと、このステッカーって資源としてなくなっていくものだから、その価値もある。いろんな付加価値があるものが、(似顔絵として)よりパーソナルな価値に変わったときに、もろ自分ごとになるのがおもしろいなって。

ーこの作品では“影”という部分も、ひとつのテーマになっているそうですが。

Fxdul 以前、コマッチャンからの依頼でWATOWAのロゴを作ったことがあって。それが無色透明のアクリルに貼っていった作品だったんですけど、「影がおもしろい」みたいなことを言われて。作家側からするとそのイメージはあまりなかったけど、確かにそうだねって。立体感を出したいっていう狙いはあったけど、影に対しての意識はなかった。

小松 アクリルの裏側から見た感じもおもしろかったんだよね。で、さらにその影もかっこよかった。それって普通の絵では作れないものだから。今はレイヤーが2枚しかないけど、それをどんどん増やすことができたら、斜めから見たズレもおもしろいだろうし、いろんなものが重なっていくことで、こんなものになるんだ、っていう発見もできる。組み合わせ方を変えたらまた違って見えたり。でもそうなると必然的に価格のほうも上がっていくから、ギフトとしての実現というか成立は、なかなか難しいんだろうけど…。

ー今までは抽象的な作風が多かったなかから、THE GIFTERでは似顔絵やロゴといった具体的なものです。制作過程で、感覚は違いましたか?

Fxdul うーん、影の部分をすごい意識するようになったくらいで、あとはさほど普段とは変わらない。影の部分で言うと、貼るときに片目だけで見るようにしています。両目で見ると、影の位置と貼っている位置が微妙にズレるんですよね。それをなくすために、真上から片目だけで見る。

■ 僕の作品でもできるんだっていうのをTHE GIFTERに教えてもらった。



ー「アート」と「ギフト」の関係性って、どう捉えていますか?


Fxdul 作家側からしたら、まったく違う考え方ですね。作品は「自分がやりたい」が先にあるけど、THE GIFTERに関しては「ギフトとして喜んでもらいたい」のほうがデカい。贈る側も贈られる側も笑ってくれたらいいなっていう思いが強い。納品するときにめっちゃ感想を聞きたくなっちゃう。ご飯を作ったときに、「おいしい!」って言ってもらいたくなる感じというか(笑)。でも、それが僕の作品でもできるんだっていうのをTHE GIFTERに教えてもらった。

ー小松さんとして、作家に提案するときに第一に考えていることは?


小松 やっぱり「ギフトしたくなるもの」ですね。「見ておもしろい」だけじゃなく、「これあげたい!」って思うものってどんな作品なんだろう? って考えながら。それは作家側にしても、こういったプロジェクトじゃないと見えてこないだろうから。あと、THE GIFTERは半永久的に続くプロジェクトにしたいので、作家活動に支障をきたさないような数量に限定している。商業ベースになりすぎるのも違うし、ある意味トライにもなっていて、ある意味それで知名度が上がったりもするけど、本末転倒にはならないように。

Fxdul 長期的にTHE GIFTERを続けるってなったときに、普段作っている作品とは別のルートでできたものでありたい、という思いはある。そうじゃないと作品にもブレが生じてしまうので。「後ろにはディープなものがあるけど、基本的にはファニーなもの」というのは一緒ですけどね。

ー次にトライしてみたいギフトの形はありますか?


Fxdul うーん、、、コマッチャンは何かある?

小松 表札とかも意外とおもしろいかなって。いわゆる普通のものがこの作品に変わっていたり。

Fxdul かっこいいね。さすが! 思いつないもん、表札とか。二重にしておいて、それを逆にしたら色合いが変わる、とかできるもんね。

ーでは最後に。THE GIFTERに対してひとことください!


Fxdul 全員ひっくるめて、みんながハッピーになれればいいなって。いいきっかけになるプロジェクトだと思うんですよね。個人的には「そんなギフトもあるんだ!」っていうのを知れたりするのも楽しんでます。
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